肩の痛み➃

肩の痛みの原因・処置法

・肩がズキズキと痛む原因と処置

肩関節周囲にズキズキとした痛みが発生し,肩関節の動きが悪くなる場合,肩腱板断裂(かたけんばんだんれつ)の可能性が考えられます。
肩腱板断裂は、肩がズキズキ痛むことを主症状として、肩の運動障害・運動痛・夜間痛を自覚する病気です。特に、夜間痛は症状として多くみられ、痛みのために睡眠が取れていないことをきっかけに受診される患者さんも少なくありません。後述する肩関節周囲炎とは違い、多くの場合、腕を上げる動作は一応できます。
原因の半分程度は、転倒して肩を怪我したなどの外傷で起こるものです。残り半分は原因がはっきりしておらず、肩の使いすぎなどの影響も関与しているといわれています。
すぐにできる処置は、外傷が原因であれば1〜2週間は三角巾で固定し安静を図ることです。
外傷(転倒して肩を強打した場合や手や肘をついて転倒したことがきっかけで肩が痛む場合)がきっかけの場合は骨折することもある。完全断裂の場合は手術の適用、部分断裂の場合は三角巾などで上肢をある程度固定する必要があります。

・腕を上げると肩が痛む原因と処置

肩関節を挙げる(腕を上げる)と肩が痛む場合、肩関節周囲炎が疑われます。(四十肩、五十肩
肩関節周囲炎は、肩関節痛を主症状として、腕を上げると痛みが走るため肩関節を動かさなくなる病気です。
主に関節を構成する骨や靭帯や腱などが、老化により炎症を起こしていることが原因と考えられています。
動かさない状態を続けていると肩の可動域が悪くなってしまい、髪を整えることや服を着替えることが難しくなります。
自然に治ることもありますが、痛みが強い急性期の場合は三角巾(大きめのハンカチでも可)などで肩関節を固定することで、痛みを感じないよう安静にすることが有効です。
急性期を過ぎたら、肩関節の可動域制限をきたさないよう運動療法で拘縮予防や筋肉強化を行なったり、温熱療法(ホットパックや入浴)でリハビリを行います。

・突然肩に痛みが走るときに考えられる原因と処置法

夜間に突然生じる強烈な肩関節の疼痛を自覚する場合、石灰沈着性腱板炎を疑います。
石灰沈着性腱板炎は、肩の突然の激痛を主症状として、肩の自動運動が全く出来ず、じっとしていても痛みを伴います。
すぐに症状を改善させることは難しいのですが、痛み止めの内服で症状が改善することが多いです。

・肩周囲の筋肉や腱が痛むときに考えられる原因と処置

肩の筋肉に上腕二頭筋腱長頭(力こぶ)という筋肉があり、それが重たい物を持った時などに断裂音と共に肩関節前面の疼痛が生じることがあります。そのような場合、上腕二頭筋腱断裂を疑います。応急処置としては.痛みが強い場合は三角巾で腕を吊ることで固定します。上腕二頭筋腱が完全断裂した場合は手術またはそのままにする方法。部分断裂であれば炎症を抑える。上腕二頭筋腱の場合は、同じような発生機序で上腕二頭筋腱炎となることが多い。

・怪我などをしていないのに肩が痛む症状で考えられる原因と処置

怪我などをしていないのに首すじから肩または背中にかけて痛む症状を指します。このような場合、肩こりが疑われます。
肩こりは、首や背中が緊張するような姿勢での作業、デスクワークの人に多い疾患です。病態としては、首の後ろから肩・背中にかけて存在する僧帽筋という幅広い筋肉が固まってしまうことが原因です。
すぐにできる処置としては、同じ姿勢を続けないこと、肩を回す体操などを行う、またお風呂などで首、肩周囲を温めて血行を促進する。

・右肩だけ・左肩だけなど片側の肩が痛む症状で考えられる原因と治し方

投球動作を右でする人で右肩だけ痛い、左で投球する人で左肩だけ痛いという症状がある場合、投球障害を疑います。
投球障害は、投球動作で疼痛が誘発されることが主症状であり、症状が強くなると日常生活でも疼痛が誘発されます。
すぐにできる処置としては、第一に安静・アイシングです。中長期的には投球フォームの矯正や上肢のみならず体幹,下肢を含む関節可動域訓練、ストレッチや筋力強化などの理学療法で症状改善することが多いです。

・肩の痛みに関連する傷病として胸郭出口症候群

胸郭出口症候群は,上肢や肩周辺の運動や感覚を支配する腕神経叢と鎖骨下動脈が
1 斜角筋と言われる首の筋肉の間
2 鎖骨と第一肋骨の間の肋鎖間隙
3 小胸筋という筋肉の肩甲骨烏口突起停止部の後方
以上3点のスペースで締め付けられる病気です。
吊り革につかまる時のように腕を上げる動作で上肢のしびれや肩関節周囲の疼痛を自覚する疾患です。鎖骨下動脈の圧迫の場合、上肢の血行が悪くなり疼痛が生じます。
なで肩の女性や重いものを持つ労働者に多く、上記の症状があれば胸郭出口症候群を疑います。
対応としては、症状を悪化させる上肢を挙げた位置での仕事や、重いものを持つような運動や労働、リュックサックで重いものを担ぐようなことは避けます。

セルフ処置としては、首や肩周囲を温めて血流を促進する。胸郭出口症候群2

「肩が痛い」ときの正しい対処法は?

患部は急性期には冷やした方がいい場合が多いです。疼痛が強い場合は温めると疼痛を惹起してしまうことがあります。疼痛が比較的落ち着いてきたら温熱療法を行って下さい。

マッサージやストレッチは日頃から行うといいでしょう。特に可動域訓練を行うことが肩関節周囲の疾患の予防につながります。
日常生活の注意点としては、重たすぎるものを持たない、日頃から肩関節の可動域訓練を行うなどが挙げられます。
運動は適度がいいでしょう。特に、投球や水泳での過度な訓練で肩関節痛を引き起こします。姿勢は、同じ姿勢を続けるのではなくデスクワークでも30分間〜1時間に1度は起立するなどして姿勢変換をしてください。

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