症例：ランニングで膝の痛み ガ足炎 神田女性
マラソンで走り過ぎて膝が痛くなった、という神田勤務の女性ランナーの症例です。
症状を確認すると、ガ足炎と呼ばれる膝の内側のケガでした。ガ足炎とは、太ももの内側の筋肉や太ももの裏にあるハムストリングなどの筋肉が疲労を起こして硬くなり、付着している膝の内側の部分で炎症を起こすケガです。
治療は、原因となっているハムストリングや内転筋の筋肉を緩める治療と付着部での炎症を抑える治療を同時に行っていきます。
また、プラスアルファで股関節や骨盤に異常があれば調整していきます（ガ足炎の場合はほとんどの方は異常があります）。こんな感じの治療を継続すると徐々に痛みが軽減してきます。
コメント：ガ足炎は診断は比較的簡単ですが、治療期間は１カ月ほどかかります。ガ足炎は男性の方に多く発症しますが、ランニングやスポーツに限らず日常生活の中で自然とガ足炎を引き起こすこともしばしばあります。主にガ足炎になりやすい男性のタイプは開脚ストレッチが出来ない方です。つまり開脚ストレッチ（ハムストリング内側、太ももの内転筋）で伸ばされるガ足筋という筋肉が硬いためにガ足炎になりやすい、というのが一つの原因です。また開脚ストレッチが苦手な方には様々な原因があるのも事実です。
ガ足炎は単純にガ足筋を緩めただけでは膝の痛みは消失しないことが多いため、股関節や骨盤の動きなどをチェックする必要があります。今回の女性の場合、臀筋の筋力不足が膝の痛みに影響していることが考えられたので、下図の臀筋の筋トレを指導しました。
メディカルスポーツ整骨院・鍼灸院
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